カエドキプログラムで親のスマホを買う前に|子が確認すること

「カエドキプログラムで親のスマホを買う前に|子が確認すること」を娘と母が一緒に確認する手書き風イラスト 端末の買い方

※本記事にはプロモーションを含みます。

親のスマホを新しくしようと見積もりを取ると、端末代が実質半額くらいに見えることがあります。

ドコモの「いつでもカエドキプログラム」のような、2年ほど使って端末を返すと残りの支払いが不要になる仕組みです。

月々の負担は確かに軽くなります。ただしそれは、同じ端末をフルの分割払いで買う場合と比べての話です。そしてその金額は、2年後に返却することを前提にした数字でもあります。

返却には、思っていたより多くの条件がついています。

私は自分のスマホで、以前は一括購入、今の端末はこのプログラムを使っています。両方やってみた上で、親の端末には向かない場面があるのではないかと考えるようになりました。

公式の条件を読み直したので、その内容を整理します。

私の契約画面はこうなっています。

My docomoの割引・優待画面。いつでもカエドキプログラムの加入月2025年12月、23か月目は2027年11月、プログラム利用料0円と表示されている
My docomo > ご契約内容確認 > 割引・優待(2026年9月17日確認)

読み取れることが3つあります。

  • 加入月は2025年12月。プログラム利用料が設定された2026年3月5日より前なので、利用料は0円と表示されています
  • 「※23か月目は2027年11月です」と画面に書いてあります。返却の期限を自分で数える必要はありません
  • 「2029年10月31日まで適用(分割支払金24回目を再分割した場合の最大適用日)」とあります。これが返さなかった場合の姿です

3つ目を補足します。23か月目までに返さないと、24回目の残価が24分割され、支払いが続きます。

その最後が2029年10月。2025年12月に始まった契約が、2029年の秋まで伸びるということです。

裏を返せば、その日までに返却すれば残りの再分割支払金は不要になります。ただ、4年近く先の予定を覚えていられるかという話になります。

自分のことでも怪しいのに、親の端末ならなおさらです。

「仕組みは「最後の1回を払わなくていい」」を娘と母が一緒に確認する手書き風イラスト

仕組みは「最後の1回を払わなくていい」

ドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、端末を残価設定型の24回払いで買う仕組みです。

1〜23回目 支払総額から「残価」を引いた額を分割して払う
24回目 残価を払う

そして23か月目までに端末を返却すると、この24回目(残価)の支払いが不要になります。月々が安く見えるのは、高い部分を最後の1回に寄せてあるからです。

返却する時期によって扱いが変わります。

返却時期 どうなるか
22か月目まで 24回目(残価)が不要。さらに「早期利用特典」として翌月〜23回目の分割支払金が毎月割引
23か月目 24回目(残価)が不要
24〜46か月目 利用申込みの翌月以降の再分割支払金が不要

返さなかった場合

一括で請求されるわけではありません。支払期間が49か月(47回)に延長され、24回目の残価をさらに24分割して払う形になります。

公式の言い方では「プログラムを利用しない場合、機種代金について全額のお支払いが必要」です。

つまり返さない=損をする、という設計です。返すことを前提に月々が安くなっているので、返さなければ元の値段に戻るだけ、とも言えます。

返却するときに、実際にかかるお金

ここが見落としやすい部分です。返却は無料ではありません。

1. プログラム利用料

返却してプログラムを利用するときにかかる料金です。

金額は機種・容量・加入時期・手続き内容によって異なり、公式の対象機種一覧を見ると多くの機種で22,000円、一部の機種では0円になっています。

これは2026年3月5日から設定されたものです。公式ページには「2026年3月4日までに本プログラムに加入されたお客さまはお支払いが不要です」と書かれています。

つまり、これから親のスマホを契約する場合は、かかる前提で考えたほうが安全です。以前このプログラムを使った人の体験談を読んでも、その人には利用料がかかっていない可能性があります。

先ほどの画面のとおり、私の加入月は2025年12月で、利用料は0円と表示されています。

同じプログラムに入っていても、加入した時期で条件が違います。

なお、「ドコモで買替えおトク割」の対象機種を購入し、購入当日から31日間のうちに利用を申し込んだ場合は、この利用料が免除されるとされています。

2. 故障時利用料

返却した端末が査定基準を満たさなかった場合にかかります。

加入している補償 故障時利用料(税込)
ケータイ補償サービス/smartあんしん補償に加入 2,200円
加入なし 22,000円

差は10倍です。公式が例に挙げている「機能不良品」は、筐体の破損、電源が入らない、液晶やタッチパネルの動作不良、カメラ・音声・各種ボタンの不具合、SIMトレイの不足や損傷などです。

親のスマホは落としたり画面を割ったりする可能性が高いので、補償サービスに入っているかどうかで、2年後の負担が大きく変わります。

3. 違約金

郵送で返却する場合、利用申込みの翌月末までに指定センターへ到着しなかったときや、返却した端末が「受付不可品」だったときは、違約金が発生します。

金額は、そのプログラム利用によって支払い不要になるはずだった額と同額です。

22か月目までに利用した場合は残価と早期利用特典の割引分の合計、23か月目以降なら翌月以降の分割支払金残高になります。

受付不可品の例として公式が挙げているのは、初期化されていない、メーカー保証が対象外、ネットワーク利用制限がかかっている、基盤が断裂している、などです。

親の端末で詰まりやすいところ

ここからが本題です。手続きそのものより、誰がやるかで詰まります。

送付キットを、子が代わりに受け取れない場合がある

郵送で返却する場合、まず契約者の住所に送付キットが届きます。この届き方が申込方法によって変わります。

申込方法 送付キットの届き方
店頭で申込み 普通郵便
オンライン手続き(オンライン本人確認が完了している場合) 普通郵便
オンライン手続き(オンライン本人確認をしていない場合) 本人限定受取郵便(特例型)
本人限定受取郵便は、契約者本人しか受け取れません。親名義の契約なら、子が代わりに受け取ることはできません。

そして送付キットを受け取れないまま手続きが完了しない場合、違約金が発生します。「あとで実家に行ったときにやろう」では間に合わない可能性があります。

データ消去は自分の責任で行う

返却する端末のデータは、加入者自身の責任で消去する必要があります。消去できない場合は返却を受け付けてもらえません。

親が自分で初期化できるかどうか。できないなら、誰がいつやるのか。

ここも2年後の宿題になります。おサイフケータイを使っている場合は、サービスによって返却前に別の手続きが必要になることもあります。

補償サービスを解約することになる

公式には、プログラムの利用手続きにあたってケータイ補償サービス/smartあんしん補償/AppleCare+ などを解約する必要があると書かれています。

返却の直前とはいえ、補償が切れた状態が発生します。この間に落として壊すと、先ほどの故障時利用料の話に直結します。

申込み後のキャンセルができない

利用申込みをした後のキャンセルは受け付けられません。

特に郵送返却の場合、申込みの時点では端末の査定ができていないので、実際に送ってみたら故障時利用料が発生した、ということが起こり得ます。

一括精算すると、プログラムが使えなくなる

「まとめて払ってしまおう」と分割支払金の残額を一括精算すると、そのプログラムは利用できなくなります。親の携帯代を整理しようとして良かれと思ってやったことが、残価免除の権利を消してしまう可能性があります。

dポイントクラブの会員であり続ける必要がある

適用条件に「dポイントクラブを継続し」とあります。返却時点でも会員であることが求められます。

では、親の端末はどう買うのがいいか

ここは自分の請求で確かめました。

一括で買っていたころの私の請求は、月4,295円でした。端末代を先に払い終えているので、毎月の請求は回線の分だけです。

金額がほとんど動かないので、請求書を見る必要すらありませんでした。

今の請求がこちらです。

My docomoのご利用料金画面。合計9,349円の内訳として基本使用料2,700円、通話料・通信料1,045円、端末等代金分割支払金5,227円が表示されている
My docomo ご利用料金(2026年9月17日確認・9月分確定前)

合計9,349円。内訳を見ると「端末等代金分割支払金」が5,227円あります。

回線の分は基本使用料2,700円、通話料・通信料1,045円、その他3円、消費税374円で、合わせて4,122円。そこに端末の分割金が上乗せされている形です。

つまり、私の月々は軽くなっていません。倍以上になっています。

ここは誤解されやすいので、はっきり書きます。残価設定型のプログラムが「安い」のは、同じ端末をフルの分割払いで買う場合と比べたときです。

すでに払い終えた端末を使い続けている状態と比べれば、毎月5,227円が新しく乗ります。

親のスマホで「月々◯◯円で持てます」と言われたときは、その金額だけを見ないでください。今の請求にいくら足されるのかが、実際に払う額です。

そして一括で買っていたころを振り返ると、気楽さは前のほうが上だったというのが正直な感想です。金額が動かないというのは、それだけで手間がありません。

そのうえで考えると、判断はこうなると思います。

こういう場合 向いている買い方
2年後の返却手続きを、子が確実にやるつもりがある 残価設定プログラム
親が自分で初期化や郵送手続きをできる 残価設定プログラム
2年後にもう一度動く自信がない 一括購入
親と離れて暮らしていて、郵便物の受取を頼みにくい 一括購入
端末を親の手元に残したい 一括購入

一括購入は月々の支払いが増えます。ただ2年後にやることが何も残りません。端末はそのまま親のものになり、返却期限も、郵送も、初期化も、査定も発生しません。

月額を下げることと、2年後の宿題をなくすこと。親のスマホでどちらを取るかは、金額だけでは決まらないと思います。

返さずに売る、という選択肢

ここまで返却を前提に書いてきましたが、支払いが終わっている端末や、そもそもこのプログラムを使っていない端末なら、売るという選択肢があります。親の家には、たいてい使っていない端末が何台か眠っています。

逆に、カエドキの途中なら原則は返却です。売っても残価の支払いは消えないので、買取金額が残価を上回らないかぎり損をします。どちらに当てはまるかの仕分けは、別の記事にまとめました。

親の家に眠っている古いスマホ|返す・売るの分かれ道と、売る前にやること

よくある質問

いつでもカエドキプログラムで、親のスマホを買うと本当に安くなりますか?

この記事によると、月々が軽くなるのは同じ端末をフルの分割払いで買う場合と比べたときです。記事の筆者は、払い終えた端末を使い続けている状態と比べると、毎月5,227円が新しく乗ると自分の請求で確認しています。「月々◯◯円」の金額だけでなく、今の請求にいくら足されるかで判断するよう書かれています。

いつでもカエドキプログラムで端末を返さなかったらどうなりますか?

この記事では、一括で請求されるわけではなく、支払期間が49か月(47回)に延長され、24回目の残価をさらに24分割して払う形になると説明しています。23か月目までに返却すれば、24回目の残価の支払いは不要になります。

カエドキプログラムの返却には、どんな費用や条件がありますか?

この記事では、2026年3月5日以降の加入にはプログラム利用料がかかり、多くの機種で22,000円としています。故障時利用料は、補償に入っていれば2,200円、未加入だと22,000円です。ほかに、データ消去は自己責任であること、申込み後のキャンセルができないこと、分割支払金を一括精算するとプログラムが使えなくなることも書かれています。金額は機種や加入時期で変わるため、公式サイトで確認してください。

まとめ

  • 残価設定型のプログラムは、23か月目までに返却すれば最後の1回(残価)が不要になる仕組み
  • 返却しない場合は49か月(47回)に延長され、残価をさらに24分割して払う
  • 返却は無料ではない。2026年3月5日以降の加入にはプログラム利用料がかかり、多くの機種で22,000円
  • 故障時利用料は補償に入っていれば2,200円、未加入だと22,000円
  • オンライン申込みで本人確認をしていない場合、送付キットは契約者本人しか受け取れない
  • データ消去は自己責任。申込み後のキャンセル不可。一括精算するとプログラムが使えなくなる
  • 「月々が安くなる」のは、フルの分割払いと比べた場合。払い終えた端末と比べれば、請求は増える
  • 2年後に動くのが誰かを決めてから契約する。決められないなら一括購入も選択肢

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